タラソ温泉日記

壱岐牧場は壱岐随一のビーチ筒城浜と裏側は磯場がある半島である。その潮流を汲み入れた開方式イケスに予約に合わせて漁師さんから直接その玄関先の海洋牧場に用意した魚貝類を提供することで人気があった。そんなある日”塩風呂”のニュースを思い出した。

当店の海水は漁師さんお墨付きの潮流である。この自慢の潮流を風呂に汲み込めば潮湯になるのではないかいかと考えた。しかしそれをどうして保温するかが問題で有る。今では珍しくないが循環式をすでに採用していた、自然の谷から湧き出る様な岩風呂を作っていた。

それにその潮流をいれただけである。しかし潮湯とは言え塩に違いない、ボイラーはひとたまりもなく動かなく成るはずである。その難問も少しでも変わったことをするのが趣味であるおじさんは、それにもめけず挑戦した。ある日、大学生と教授をゴルフ場に送る道中でその潮風呂を説明した。

何日かしてその教授から医学書を添えて手紙が届いた。それには、あの時は何となく聞いていたが「マスター、貴方はすごいことをしているよ」と称えてくれ、その医学書に書かれていたのがタラソテラピーである。それを読んで、これはすごいことだとボイラーに今も頑張らせている。

医学書には効用は温泉とほとんど同じと書いてあったが、潮湯の良さは浮力があるから手を広げてもウデが浮き上がり体全体から力が抜け、非常にリラックスすることで有る。その上35℃のぬる湯なので体に負担がなく、長時間湯冷めがしない。一番驚いたのは海水浴ではベタベタするが、保温するとさらさらすることである。

それがきれいな潮流であることが一番の自慢である。それに加え海原を想像すると感無量に成る、そんなロマンを味わってもらうために壱岐牧場は身の丈ていどであるが、常に冒険に挑み続けます。

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